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江戸戯画の手法

透視図的な手法

マンガの背景で、立体的な絵をどう描くのか?基礎を学ばれた方は、一点透視図や二点透視図という透視画で背景を起こしていくやり方をご存知かと思います。でも、元々は立体的に描く技法は西洋の手法でした。

 

日本の浮世絵などの日本画には、立体に描く手法がなく、どれも平面でした。しかし「浮絵」という手法があったのです。16世紀中旬から登場した「浮絵」は、西洋の透視画の影響を受けた立体感のある表現で描かれています。

 

この絵「浮絵鼠嫁入図」には、奥行きを感じられますね。葛飾北斎の描く日本画にもこの手法が取り入れられました。今の透視図とは少し違いますが、このような趣が必要な場合もマンガのテーマによっては、出て来るのではないか、と思います。

「浮絵鼠嫁入図」歌川豊春/1781-89年頃

趣味でマンガを愉しむ方であれば、いろいろな作品をみて、自身の作品に影響を与えていく事で、作画の幅も広がっていきます。ぜひ、講座内でも他の人の描いたマンガをご覧くださいね。

兵庫県の神戸教室でもマンガのサークルが盛り上がっています。いろいろな作品に触れあったり、マンガを描く仲間が増えたりして愉しいサークルライフが楽しめます。

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